13日に発表された「中国・アフリカ経済貿易協力青書：中国・アフリカ経済貿易協力発展報告書（2025）」は、中国・アフリカ間の貿易モデルに大きな変革が生じており、多様化・高付加価値・技術集約型へと着実に移行していると指摘した。将来的には、製造業、農業、電気通信、デジタル経済、新インフラ、グリーンエネルギー、金融産業などの分野でさらなる協力のチャンスを迎えるとしている。

青書は、中国・アフリカ貿易構造の変化は主に、農業・食品業界における単一原料輸出から加工品輸出への移行、製造業における完成品輸出から現地生産への転換、デジタル経済・技術サービスといった新興産業の台頭、貿易形態の従来の単一取引から越境EC（電子商取引）発展による貿易方式の充実化などに現れていると分析。こうした変化をもたらした要因としては、アフリカ各国の工業化プロセスの進展、中国経済の高度化、そして「一帯一路」構想の後押しなどが挙げられるという。

青書によると、中国・アフリカ間の貿易規模は近年拡大を続けており、物品貿易は2023年に2800億ドルを超え、サービス貿易は2021年に418億6600万ドルに達した。また、貿易構造の合理化が進み、貿易範囲がますます多様化しつつ高付加価値型へと転換している。中国の対アフリカ投資（フローとストック）は全体として増加傾向にあり、投資先は建設業などに集中。インフラ建設分野では、交通、電力、通信、水利などにおいて数多くのプロジェクトが実施され、顕著な成果を上げている。発展協力は教育、農業、医療・衛生、グリーン発展など多岐にわたり展開。政策メカニズムも絶えず整備され、ハイレベル協力枠組み、貿易・投資政策、金融支援策などが協力関係に強固な保障を提供している。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年6月16日