中国中小企業協会が発表した最新データによると、5月の中小企業発展指数は89.5で、4月より0.3ポイント上昇した。今年に入り、中国中小企業の回復・好転の動きが顕著で、イノベーションの活力が持続的に引き出されている。

新興市場における中国製品への需要増が企業の生産増をけん引。税関の統計データによると、1−5月の中国とASEANの貿易額は前年同期比9.1%増の3兆200億元で、中国の貿易総額の16.8%を占めた。同期の中国の「一带一路」共同建設国との貿易額は9兆2400億元で、前年同期より4.2%増加。

中国中小企業協会の朱玉氏は、「科学技術イノベーションとDX（デジタルトランスフォーメーション）の成果が著しく、中小企業の質の高い発展を支える重要な要因となっている」と述べた。1−5月の中国中小企業の研究開発投資は前年同期より12.8%増加し、全企業の平均水準を上回った。専精特新（専門化・精密化・特徴化・新規性）の「小巨人」企業は際立った業績を示し、ハイエンド設備、新素材、バイオ医薬などの分野でコア技術のブレイクスルーが続いた。中小企業の約45%がインダストリアルインターネットや人工知能（AI）などの情報技術を応用し、生産効率を大幅に向上させた。

朱玉氏は、消費活性化特別行動が各地域の「両新（大規模な設備更新及び消費財買い替え）」政策の強化・拡大を後押しし、関連業界と製品の急速な成長をけん引していると指摘した。設備更新政策などの要因により、電機製造、船舶及び関連装置製造、ボイラー及び原動機設備製造などの業界の付加価値額が5月に、前年同期比でそれぞれ23.3%、12.8%、11.8%増加した。消費財買い替え及び新規購入補助政策のサポートを受け、タブレットPC、電動自転車などの製品が急速に増加し、増加率はそれぞれ30.9%、20.5%に達した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年6月23日