自動車産業は規模が大きくサプライチェーンも長く、数多くの部品メーカーが存在する。工業・情報化部の責任者は先ごろ、自動車業界において下請け企業への支払の長期的な遅延などの現象が見られ、技術革新と持続可能な発展にマイナスとなっていると指摘した。
約20社の自動車メーカーが6月10日より相次いで声明を発表し、部品メーカーへの支払期間を60日以内に統一した。
中国自動車流通協会の専門委員である章弘氏は、従来は自動車サプライチェーン企業が一般的に長い資金回収期間に直面し、多くの中小部品メーカーが資金繰りの逼迫に陥り、手形割引や短期融資などを活用して操業を維持せざるを得なかったと説明した。支払期間の短縮は部品メーカーの資金面の負担を軽減し、経営の強靭性と革新力を高めることができるという。
ディーラーにとっても朗報だ。ある自動車ディーラーは、部品メーカーの資金負担が軽減すれば、タイムリーな部品の生産と供給が可能になり、自動車の生産進捗と納期がより確実に保証されると指摘した。最近では複数の自動車メーカーがディーラーに対し、リベート支払期間の短縮も約束しており、ディーラーの経営への自信をさらに深めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年7月4日
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