米誌『Travel & Tourism World』は2日、「ベトナム人の中国・雲南省訪問数が過去最大に、高速鉄道が越境旅行を変える」と題した記事を掲載した。主な内容は次の通り。
中国・雲南省を訪れるベトナム人観光客が今年著しく増加し、越境鉄道旅行が重要な役割を果たしている。特に河口税関と直結する高速鉄道サービスは、ベトナムと中国で最も活力ある地域の一つを結び、観光客から高い評価を得ている。このブームは、ベトナム人観光客の鉄道旅行への関心の高まりを示すと同時に、雲南省のインフラ改善と中越両国の文化・経済連携の深化を反映している。
東南アジアと中国を結ぶ重要拠点である雲南省は、交通網の整備、特に鉄道の建設に巨額の投資を行った。玉蒙、蒙河、弥蒙などの主要路線の移動時間が大幅に短縮され、ベトナムから雲南省へのアクセスの利便性が大きく向上した。これにより、ベトナム人観光客にとって、空路に依存しない新たな旅行ルートが開拓された。
中越国境の河口北駅は観光の重要ゲートウェイになっている。雲南省政府は需要増に対応するため、高速列車の増便と出入国審査施設のアップグレードや、河口北駅・紅河駅などの主要駅での中越2カ国言語表示の拡充などを実施。これにより、国際観光客の円滑で効率的な国境通過を実現した。列車運行ダイナミック調整により渋滞解消とシームレスな移動を確保した結果、越境鉄道旅行の信頼性が向上した。
2025年1~6月期のデータでは、中越河口税関経由で高速鉄道を利用したベトナム人団体観光客は前年同期比74.68%増の2万7200人を記録し、同期の過去最大を更新した。この急成長は、高速鉄道がベトナム人の訪中旅行の第一の交通手段となりつつあることを示している。
今後を展望すると、中越関係の強化に伴い越境鉄道旅行の持続的な成長が見込まれる。越境鉄道旅行は地域経済成長をけん引し、中越二国間協力の深化と交流機会の拡大に寄与する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年7月3日
|
|
![]() |