第31回中国蘭州投資貿易商談会(蘭洽会)が6日から10日にかけて、甘粛省蘭州市で開催される。会場では設備製造、新エネ、低空経済(低空域飛行活動による経済形態)、人工知能(AI)など約40のカテゴリー、1万点以上の製品が展示された。
イエメンの実業家オトリ氏(AL-OTHRI ALI AHMEO YAHYA)は8日、中国企業と直接商談し、会場内で中国各地の新エネ設備を視察した。オトリ氏は記者の取材に対して、「近年、アラブ諸国における新エネの需要は年々増加しており、自社の事業は太陽光発電製品から風力発電・蓄電までの各分野で拡大を続けている。この度は甘粛省からさらなる協力の機会を探したい」と語った。
オトリ氏は太陽光モジュール、太陽エネルギー架台、蓄電システムなど一連の製品の輸入に10年間従事しており、中国を毎年5、6回訪れている。「これまでの取引先は江蘇省や安徽省にあったが、今年は知人の紹介で甘粛省を訪れた。甘粛省の新エネ製品と技術がこれほど豊富だとは思わなかった」と驚きを口にし、理想的なビジネスパートナーを見つけたと明かした。「毎月5、6コンテナを輸入する必要があり、主に太陽光パネルを輸送する予定だ」
甘粛省は風力・太陽光資源が豊富で、全省の風力発電開発可能量は5億6000万kW、太陽光発電開発可能量は95億kWに上り、それぞれ中国で4位、5位を占める。甘粛省は、風力発電機、太陽光モジュール、蓄電設備など多分野をカバーし、完全なサプライチェーン産業クラスターを形成している。風力発電、太陽光発電、太陽熱発電、蓄電、水素エネルギーなど多様な業態を含む新エネ設備製造産業チェーンが日々整備されている。新エネ及び新エネ設備製造産業の年間生産額は800億元を超えている。
エジプトバイヤーのアイマン氏(AYMAN SAAD)の会社は、農業、文化・観光、新エネなどの分野で中東諸国と中国の間の貿易促進に取り組んでいる。アイマン氏は「当社は近年ほぼ毎月、ドバイ、エジプト、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などに向け、中国から20~40コンテナを出荷している。新エネ製品の需要は大きく、太陽光パネルから風力発電製品へ、そして高速鉄道関連設備へと拡大している」と述べた。また、「新エネ技術者の育成も海外市場で焦眉の急になっている」と話した。
風力・太陽光設備に加えて、新エネ自動車、蓄電設備、クリーンエネルギーなども、海外バイヤーの注目を集めている。
インドネシア駐中国大使の周浩黎氏は取材で、「中国の新エネ車や太陽光製品はインドネシアで非常に人気があり、BYD(比亜迪)などの中国ブランドの自動車は現地での販売台数が伸び続けている」と話した。甘粛省の金川集団はすでにインドネシアでニッケル鉱山の採掘・精錬プロジェクトに投資しており、今回の蘭洽会への参加を通じて、インドネシアと甘粛省の間で新エネ、ハラール商品、観光などの分野における協力をさらに拡大し、東南アジア市場の開拓に共に取り組む意向を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年7月9日
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