2025年第12回ワールドゲームズ(成都ワールドゲームズ)開催期間は成都の増水期と重なった。川西高原及び周辺地域の気候は複雑で変動が激しく、従来の観測手段では十分な対応が困難だった。中国航空工業集団が独自開発した「海燕II型」無人機は、長航続時間と高原適応能力などの強みを活かし、高い標高と複雑な気象条件下で優れた性能を持つ。
成都ワールドゲームズ開催期間中、気象保障のため同無人機は累計5回の任務を遂行。温湿度プロファイラ、エアロゾルレーダー、投下式観測システムなどを搭載し、川西高原の西南渦などの敏感な地域を飛行エリアに含む機動的な気象観測を展開した。累計飛行時間は36時間を超え、気温・湿度・気圧・風速などの観測データ3万5千件以上を獲得し、大型イベントの気象支援に堅実なデータ基盤を提供した。
高品質のデータは、成都ワールドゲームズの開会式、競技会場運営、交通調整、屋外競技の円滑な進行に力強い支えを提供した。今回の国際スポーツイベントを裏側で支援した航空技術は、「中国智造(スマート製造)」の実力と責任を世界に示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年8月13日
|
|
![]() |