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地方の工場からウォール街上場へ、「ハードパワー+巧みな発想」で140カ国の消費者を魅了 浙江寧海

中国網日本語版  |  2025-09-02

地方の工場からウォール街上場へ、「ハードパワー+巧みな発想」で140カ国の消費者を魅了 浙江寧海。

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発信時間:2025-09-02 17:17:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

新学期が訪れた。小中高生は文房具店での「買い放題」で、学校への不安を和らげるだろう。アニメキャラがプリントされたノート、メタリックな光沢のあるペン、完璧に先が削れる鉛筆削り。全部カートに入れるだけで、すぐに幸せな気分になるだろう。

これらの学校で大人気の文房具は、すべて浙江省寧海県産かもしれない。この人口70万人の小さな県には、「文房具宇宙」が隠されている。寧海県には2025年4月末現在、772社の文房具製造企業がある。2024年の売上高は345億5千万元に達し、全国の文房具製造業の20.2%を占めた。多くの製品はアメリカの学生のカバンやヨーロッパのホワイトカラーのデスクに収められ、100以上の国と地域に輸出されている。


 細部へのこだわりが中国文房具の底力に

寧海の文房具の物語は1980年代後半に始まった。30年以上にわたる深耕を経て、今やかつての小工場の集積地ではなく、「中国文房具産業拠点」「中国文房具有名ブランドモデル区」「中国文房具輸出拠点」「浙江省文房具商標ブランド拠点」「寧波高級文房具生産拠点」など数々の金字看板を獲得した業界の重要地となっている。

さらに、ここには「シングルチャンピオン」が集まっている。長尾クリップの年間売上高は10億元で、生産量で世界トップを維持している。鉛筆削りやホッチキスなどの製品の国際市場シェアは60%以上、鉛筆削りの国内市場シェアは75%。

得力集団有限公司の筆記具会社の婁紹軍総経理は、メタリックな光沢のあるペン先を持ち上げながら、「このペン先は小さいが、20以上の工程がある。ダイヤモンドに次ぐ硬度の炭化タングステンでチップを作り、研磨テストを繰り返し、加工誤差を髪の毛の太さの十分の一以内に抑える必要がある。また、検査員は200倍の顕微鏡で1センチのペン先に傷や割れがないか確認しなければならない」と紹介した。この細部へのこだわりが、寧海文房具の底力なのだ。

文化IPとコラボ、世界に中国の力を見せつける寧海

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