今年の国慶節・中秋節連休期間に、中国全土は観光客でにぎわい、消費市場が活気に満ちた。
休日の「観光熱」の源は高い流動性にあり
中国交通運輸部のデータによると、国慶節・中秋節連休期間の地域間人員移動量は延べ24億3200万人に達した。1日平均では3億400万人で、前年同期を6.2%上回った。高速道路の車の流れから高速列車、クルーズ船から航空機まで、押し寄せる人波は流動する中国の活力を示した。国境を跨ぐ往来も活発で、東南アジアのシンガポール、タイ、マレーシアからアフリカのケニア、南アフリカ、さらには欧州のセルビアなど多くの国が、中国人観光客を集めるため手続き簡素化を進めてきた。中国人観光客の海外旅行の拡大は文化交流の促進に加え、地域経済にも新たな活力を与えている。国連世界観光機関(UNWTO)のポロリカシュヴィリ事務局長は先ごろ、「中国は重要な観光客の出処と観光目的地であり、グローバル観光業の国内・海外旅行への貢献が大きい」と指摘した。
休日の「観光熱」、消費の大きな原動力を示す
都市の商圏から田舎の民宿、観光地巡りから田園体験まで、「観光熱」が消費成長のエネルギーに変換され、中国経済の強靭な内的成長力を示している。連休期間の移動活況度は消費者の信頼感を表す重要指標だ。連休期間の移動ブームは、中国国内の消費潜在力の持続的な引き出しを示すもので、観光、宿泊、飲食などの業界に成長エネルギーを注入した。中国商務部の監測データでは、連休期間の主要小売・飲食企業の売上高が前年比2.7%増と、消費市場の繁栄と好調の傾向を示した。ブルームバーグは、「中国のサービス消費主導への転換期はちょうど、消費者の体験性、健康性、コストパフォーマンス面の需要拡大期と重なっており、航空、観光、免税品、映画などの関連業界が連休効果を受けている」と分析している。
休日経済の好調は、中国経済の溢れんばかりの生命力を映し出している。中国は今後も消費の活力、開放の誠意、革新のエネルギーで質の高い発展を実現し、世界経済に確実性と暖かみをもたらすだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年10月10日
|
|
![]() |