国家税務総局がこのほど発表した最新の税収ビッグデータによると、一連の消費刺激策の支援と消費新シーン・新モデルのけん引により、中国のサービス消費が今年に入り順調に伸びている。国家税務総局チーフエコノミスト・報道官の栄海楼氏は記者会見で、「今年に入り、文化・観光の新業態・新シーンが次々と現れ、消費の活力が引き出されている」と述べた。
増値税(付加価値税)インボイスデータによると、今年1~11月の芸術創作・公演、映画上映の売上高は前年同期比でそれぞれ15.6%、19.1%増加し、観光産業と融合して没入型・シチュエーション型の観光消費を活性化させた。同期の旅行代理店及び関連サービス、風景名勝地、レジャー観光活動の売上高は前年同期比でそれぞれ10.8%、29.4%、16.6%増加した。
また、各地でスポーツイベントが増加し、「競技イベント経済」の消費への波及効果が顕著だ。増値税インボイスデータによると、1~11月のスポーツ展示会・イベントサービス、スポーツ用品及び器材小売の売上高は前年同期比でそれぞれ29.7%、6.6%増加した。同時に、健康関連消費が新たな消費のホットスポットになっている。
シルバー世代と若年世代も消費の高い潜在力を示していることに要注目だ。栄氏は、シルバー世代の消費需要の増加が、介護サービスの多様化と成長をけん引していると指摘した。
増値税インボイスデータによると、1~11月の高齢者・障害者介護、民間看護・支援、療養所サービスの消費は前年同期比でそれぞれ33.6%、9.6%、14.6%増加した。一方、若年の消費者層では、ゲーム・アニメなどのデジタル文化サービスをはじめとする感情的価値とソーシャル性の高い消費が人気を集め、消費の一定の潜在力を示している。1~11月の関連するデジタル文化サービスの売上高は前年同期比で16.5%増加した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年12月11日
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