市場調査機関データフォース(Dataforce)がこのほど発表したデータによると、中国自動車ブランドの欧州電気自動車(EV)市場におけるシェアが4月に初めて15%を突破した。中国メーカーのプラグインハイブリッド車(PHV)のシェアは同月、29%近くに達した。欧州市場全体における中国車のシェアは現在10%弱。
北方工業大学自動車産業イノベーション研究センターの紀雪洪主任は、「中国EVブランドの欧州市場における普及率がここ最近、急速に高まっている。その根本的な理由は、中国の自動車製品の機能・装備が充実し、品質が信頼でき、さらに優れた価格競争力を備えていることにある。また、現在の原油価格の上昇などの要因も触媒的な役割を果たしている」と分析した。
中国汽車工業協会のデータによると、中国の新エネルギー車の輸出台数は今年1~4月に累計138万4千台に達し、前年同期比で120%増加した。このうち、バッテリー式電気自動車(BEV)の輸出は85万4千台で同98.7%増。完成車輸出企業では、奇瑞汽車(Chery)の輸出が累計56万8千台(前年同期比66.4%増)で、完成車輸出全体の18.2%を占めて首位となった。今年第1四半期には、上海汽車(SAIC)の輸出は32万4900台(同48.34%増)で、販売台数全体の33.4%を占めた。欧州市場では、名爵(MG)ブランドの同期の販売が9万台を超え(同20%増)、2月には累計販売台数で100万台の大台に乗った。MG4のBEVモデルは、英国、フランス、イタリアなどで販売トップ10に入った。
また、欧州自動車工業会(ACEA)の統計によると、BYDの今年1~4月の海外販売台数は45万6300台を突破し、同期の販売全体の44.7%を占めた。うち、4月の新エネルギー車輸出は13万5100台。
欧州市場での現地化運営を積極的に進める中国ブランドが増えている。今年初めには、オーストリアのグラーツ工場で小鵬(Xpeng) P7+の試験生産が完了し、ベルギーのブリュッセルモーターショーで販売開始となった。P7+は小鵬にとって、新型G6と新型G9に続き欧州で生産・組立を行う3番目のモデルだ。奇瑞汽車(Chery)がスペインのバルセロナに設立した欧州運営センターは今年4月に稼働を開始し、スペイン研究院も同時に立ち上がった。これにより、奇瑞の欧州現地の研究開発、生産、運営、サービスなどの能力が全面的に向上する見込みだ。
紀氏は、「中国の自動車メーカーは先進技術を持ち込み、より高品質で優れた車の購入を促すとともに、現地での人材育成にも寄与する。技術・管理人材の波及効果が現れてくるだろう」と述べた。しかし一方で、自動車は製品そのものだけでなく、アフターサービスやリサイクルを含むライフサイクル全体のエコシステム構築とも関わる。さらに、企業の海外工場設立時には、コストや市場の受容性、歴史・文化的要因などを考慮する必要があり、適切な国や地域を選択し、総合的に判断しなければならないと指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2026年5月26日
|
|
![]() |