特製の抹茶入りボトルキャップを開封し、抹茶をミネラルウォーターに入れて軽く振れば、あっという間に抹茶ドリンクが出来上がる。これは若い消費者の間に広まった「ポータブル(携帯)抹茶」という新しい抹茶の楽しみ方だ。
この抹茶入りキャップは、杭州径百味抹茶というブランドの商品だ。メーカーである杭州径百味抹茶科技有限公司の創業者の王俊樺さんは、「当社は抹茶が入ったボトルキャップを考案した。このキャップがあれば、世界中どこでも水を買うだけで抹茶飲料が飲める。この画期的なデザインにより、抹茶を持ち歩くのが非常に便利になった。国ごとのボトルの形状に合わせてデザインも変えている」と話す。
新しい中国式健康飲食ブームが世界を席巻するようになると、中国式ヘルシー茶飲料や機能性お茶パウダーが人気商品になり、抹茶をはじめとする関連製品に新たなチャンスが到来した。抹茶という小さな商品が今、世界中に緑色の旋風を巻き起こしている。
中国は世界最大の抹茶生産国だ。そのうち浙江省の抹茶は、今年第1四半期(1〜3月)の輸出量が1241.97トンに上り、輸出額は1億4000万元(1元は約23.6円)に達し、前年同期比で7.3倍増加した。
浙江駱駝九宇有機食品有限公司の周楊波副社長は、「海外の顧客はフィットネス、パンや焼き菓子作り、ボディメイクに関心の高い富裕層が中心で、抹茶の持つ健康志向という特徴がこうした消費者の心をとらえるメインのセールスポイントになっている。当社の抹茶製品は欧米の多くの国・地域で販売されており、2025年の抹茶輸出量は前年同期比で100%前後増加した。このところの海外からの受注分は順調に生産と出荷手配が進んでいる」と説明した。
杭州市余杭区径山鎮の茶文化スペースでスタッフとして働く兪婧さんは、抹茶ラテを作りながら、「抹茶の天然の緑色は視覚的に人を引きつけ、いろんな飲み物を自分好みにアレンジすることもでき、若い人の美意識や消費習慣に合っている」と話した。
大学生にもたくさんの抹茶ファンがいる。杭州市の大学生の林雨桐さんはいつも抹茶入りキャップを持ち歩いており、自分で茶飲料を作って飲むことができて非常に便利だという。「周りの友達もこの『すぐにできる新中国式飲料』に次々ハマっている」と林さん。
SNSでは、抹茶は若者がオリジナリティを発揮するための素材になっている。たくさんのグルメブロガーが抹茶を使って宋時代の茶文化「点茶」を再現したり、燕麦ミルク(オーツミルク)と合わせて新中国式ダーティー(ダーティ-はダーティーコーヒーのことで、冷たいミルク飲料に熱いエスプレッソを注いで色のグラデーションを楽しむ)」を作ったりし、関連動画には数万の「いいね」が寄せられた。
抹茶入りキャップや抹茶の持つ健康志向を取り入れたシーンなど、中国の抹茶には今、新しい楽しみ方が次々に生まれている。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年6月5日
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