かつては高級な新エネルギー車モデルに「限定」されていた高度な自動運転技術が、現在では10万元前後の手頃な価格帯の市場に広がってきている。
開催中の第23回長春国際自動車博覧会では、蔚来(NIO)、極狐(ARCFOX)、零跑(Leapmotor)、深藍(Deepal)、比亜迪(BYD)など複数の中国ブランドが、自動運転技術を主なセールスポイントとしている。複数のエントリーモデルには、これまで高級車専用だった都市部ナビゲーション支援運転(NOA)やレーザーレーダー(LiDAR)などの装備が搭載され始めている。国内の新エネルギー車業界の競争は、単純な価格競争から高度自動運転の普及競争へと移行している。
極狐の販売マネージャーの張元勲氏は、「これはほぼ不可逆的な業界のニュートレンドだ。今や当社のエントリーグレードの低仕様モデルにも都市部NOAが標準装備されている。自動運転技術は消費者の自動車購入における重要な検討事項だ。技術のダウンサイジングは直接的に店舗での販売増につながっている」と述べた。
零跑はすでに高度なスマート自動運転技術を8万元クラスの車両に実装している。同ブランドのエンジニアの陳鵬氏によれば、新型車の予約注文のうちLiDAR搭載版の割合が非常に高いが、これは手頃な価格帯の自動運転技術に対する消費者の受容度の大幅な高まりを示している。
自動車メーカーにとって、高度自動運転技術の普及は赤字運営ではない。蔚来上海公司および長春公司の総経理の夏慶華氏は、「より大規模なユーザー層が膨大な実道路走行データを蓄積し、アルゴリズムの継続的な最適化を可能にする。長期的には、企業全体の研究開発コストの低減に寄与する」と分析した。
来場した業界関係者は、「国産LiDARや車載自動運転チップの大規模量産の実現により、ハードウェアコストが持続的に低下している。さらに、地図を使わないNOA技術の成熟により、車種の高精度地図への依存度が大幅に下がり、より多くの手頃な価格帯のモデルへの高度自動運転の普及が可能になった」と指摘した。
中国自動車流通協会乗用車市場情報聯席分会の崔東樹秘書長は、「世界の新エネルギー車市場には『ハイレベルな供給の過剰と、普及型モデルの供給不足』という構造的なギャップが存在する。より高いコストパフォーマンスと、実際の使用シーンに即した製品でユーザーを獲得できる企業が、グローバル競争で主導権を握るだろう」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2026年7月13日
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