中国では、国産で時速200キロ以上の列車に、「中国高速鉄道」の英文「ChinaRailway High-speed」の頭文字「CRH」を略称としてつけている。国産高速列車はどうやって高速を実現するのだろうか。これまでの一般の列車は、機関車が動力のない客車を牽引していたが、国産高速列車は各車に動力が備わり、列車全体が動いて進む仕組みになっている。このため運行開始や速度上昇がスムーズに行える。
国産高速列車の乗客は、その風を切るようなスピードを肌で感じることはないものの、初めての高速体験に興奮し、従来の列車に比べ、はるかに穏やかで快適な乗り心地に驚きの声を挙げた。
国産高速列車には、世界最高レベルの高速列車技術が凝縮されている。中国では現在、国産高速列車が高速列車全体に占める割合は75%を超えており、将来は既存の時速200キロ以上の旅客路線を担う主力列車になるとともに、さらなる高速化を実現することが期待される。
海外からの技術導入を土台として、中国鉄道は技術の消化・吸収・再創造の時期を経て、中核技術の向上を実現した。現在は16両編成の寝台列車や時速300~350キロの高速列車などの研究開発を進めており、年内から来年上半期にかけて実用化をスタートする計画だ。
「人民網日本語版」2007年1月29日