ホーム>>文化>>文化ニュース
円明園の文物・銀製門環が秋季オークションに出品
発信時間: 2007-11-15 | チャイナネット

 

海外に流失した円明園の貴重な文物・銀製の動物の形をした門環(門のとびらにつけてある金属製の環。扉をノックしたり開閉したりするときに用いる)は、まもなく北京で開催される栄宝秋季オークションに出品されることになった。

この二つの門環は、清の乾隆の時代に作られ、皇室の庭園である円明園の建築物専用のものとされていた。門環の両側にそれぞれ「乾隆造弁処庚午年製」と「長春園玉玲瓏館陶嘉書屋」といった銘が刻まれており、様式は西周の銅環をなぞったもの。当時の門環は、たいてい獅子の首や釘の文様をしたものであり、こうした様式の門環は非常に珍しい。

専門家の研究によると、円明園の長春園の東側に、玉玲瓏館が存在していた。1747年に築造されたこの建築物は、四方が水に囲まれ、小さな橋によって外の世界と繋がられていた。陶嘉書屋はその建築物の一部であり、この二つの門環はこの書屋のものであったと見られている。

今日まで伝わってきた円明園の建築物の配属品は非常に珍しく、国家博物館も一つの門環しか収蔵していない。円明園が略奪され、焼失した後、園内の宝物は世界各地に散らばってしまい、建築物の配属品のほとんどは破壊された。ごくわずかのものが民間にちらばり、100年間の歳月を経て現在まで保存されているのはさらに珍しい。2003年の香港サザビーズオークションにおいて、この種類の門環は678万香港ドルで落札されたことがある。

今回出品される予定の門環は純銀で鋳造されたものであり、歳月の流れの跡が残されているとはいえ、その精緻を極めた作り方から、往時の皇室庭園の豪華さを垣間見ることができる。12月9日に栄宝秋季オークションに正式に出品されることになっている。

 

「チャイナネット」2007年11月15日

  関連記事

· 円明園十二支青銅像レプリカ、北京に登場

· 円明園の馬首銅像、10 月に競売

· 円明園文化財保護専門基金が設立

· 建園300周年の円明園に文物戻る

·

  同コラムの最新記事

· 中日国交正常化35周年記念 馬越陽子画展が開催

· 「日本・北海道ー広い故郷」写真展 北京で開催

· 上海万博のテーマ館の建設が開始

· 夜郎文化祭に5万人 貴州省

· 「北京梅蘭芳大劇場」がまもなく落成