七面鳥より鶏・アヒル

 

　 感謝祭では伝統的に七面鳥を食べるのが習慣となっている。けれども、華人のなかには七面鳥をどうしても食べられない人がいる。そんな客のために、中華系スーパーでは感謝祭で七面鳥代わりに食べられる食品を特別に用意している。

  多くの華人が住むカリフォルニア州ローランドハイツにある中華系スーパー「順発超市」では、この時期、七面鳥の代わりにアヒルや鶏を販売している。購入希望者は多く、毎年長蛇の行列ができる。お母さんと感謝祭の買い物に来た林さんは「七面鳥がどうも口に合わないのでアヒルを買うことにした」という。

  中華料理屋で、七面鳥ではなく中華風の鶏の丸焼きを予約する華人も少なくない。飲食店関係者によると、七面鳥ではなく鶏やアヒルを選ぶ客の比率はだいぶ増した。七面鳥の肉はやわらかさが足りないが、鶏肉は柔らかくて食べやすく華人の口に合うためだ。

  感謝祭は感謝を表す日。華人たちもこの日、先人をしのぶことを忘れない。感謝祭を家族と過ごした白さんは「感謝祭の日には亡くなった両親を懐かしみ感謝します」としみじみ語った。 

 
  「人民網日本語版」2007年11月28日