上海世界博覧会執行委員会主任の韓正・上海市市長は18日、2010年上海万博・中国パビリオン「東方之冠」の着工を発表した。伝統的な中国風建築の風格をもつ高さ63メートルのパビリオンが建てられる予定。
上海万博の見所の一つはパビリオンで、中国パビリオンは浦東万博計画区の中心に位置する。建築面積2万平方メートルの中国国家館、同3万平方メートルの地域館、同3千平方メートルの港澳台(香港・澳門(マカオ)・台 湾)館の3部構成で、上海万博のテーマ「より良い都市、より良い生活(Better City, Better Life)」を生かしたメインエリアとなる。
上海万博の準備の中で中国パビリオンは重要かつ難題とされている。上海万博事務協調局は今年4月25日、中国パビリオンのデザイン案を全世界の華人に公募し、その結果、応募デザイン344案の中から「東方之冠」が選出され、さらにデザインコンセプトの開発が進められた。
華南理工大学建築設計研究院の何鏡堂院長によると、伝統的な中国風建築の中国パビリオン「東方之冠」は、近代建築の技術や構造上の美をそなえているだけでなく、省エネやエコロジーに重点がおかれ、世界的に関心が高まっている環境保護やエネルギー問題に対する中国社会の注目度がうかがえるという。
「人民網日本語版」2007年12月19日