「第4回・世界博覧会と法治化をめぐるフォーラム」が25日上海市で開かれ、上海世界博覧会(万博)の安全保障問題が焦点の1つとなった。2010年に開催される上海万博は、上海市中心を流れる黄浦江の両岸にわたる広いエリアで行われ、184日の開催期間中にのべ7千万人の来場が予想されている。上海万博の安全をどう確保するかという話題には高い注目が集まっていた。
フォーラムに出席した上海市公安局の呉延安・副局長によると、上海市は万博の安全保障のための活動をすでに始動している。万博安全保障システムにはテロ対策が盛り込まれた。会場内には緊急指揮センターが設置され、市の緊急連合センターの一部として運営される予定だ。
会場が市の中心にありしかも川の両岸にわたっていることから、万博の開催中は地上・地下・水上におよぶ平常時と異なった交通システムと博覧会の出入口が整備される。このことから、安全保障活動の対象は会場だけではなく、関連する陸海空および地下のエリアを含むことになるという。
公安局では、開閉幕式やVIP関連の活動、会場内の重要地点、車両・モノ・人の流れなどに対し、明確なテロ防止のための基準を設置し、安全検査の手順を規範化していくことにしている。同時に会場内の巡回によって疑わしい人物や物品などに対するすばやい対処を実現するなどして、テロにつながる可能性のあるあらゆる状況をカバーしていく方針だ。
「人民網日本語版」2007年12月26日
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