南通強生光電科技有限公司はこのほど、中国大陸部初の普及型ソーラー発電所の建設が江蘇省如東県の洋口港で始まったと発表した。今年8月の完成が期待される同発電所の完成により、中国のソーラー発電が本格的な普及段階に入ることとなる。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中国国内の太陽光による発電量は、既に累計100メガワットに達しているものの、昨年1年間、国内での電力消費量は僅か20メガワットにとどまった。その理由として、従来は主に電力網に接続されていないソーラー発電所が多く、電力網に接続された真のソーラー発電市場は未だ形成されていない。
専門家によると、国内のソーラー発電市場が未だ初期段階にあるその理由として、ソーラー発電の高いコストが挙げられるという。現段階でのソーラー発電による発電コストは従来の発電方法の10倍以上であり、国内電力市場には未だ受け入れられないという。
同公司の沙暁林董事長は、同公司初となる今回のソーラー発電所では、世界でも最先端のポリシリコン被膜を用いた太陽電池技術を採用しており、建設に必要な材料・総合コストを大幅に低減、建設コスト・発電コストは従来のアモルファス電池を使用した発電所の40%前後となったと語っている。
「人民網日本語版」2008年3月14日 |