中国科学院植物研究所と江蘇晶隆海洋産業発展有限公司とが協力して行った「国家863計画(1986年3月に始まるハイテク研究発展計画)」の一つ―海水耐性野菜の大規模応用栽培による野菜が目下収穫期に入っている。「新華日報」が伝えた。
江蘇省大豊市にある300ムー(約20ヘクタール)の鉄製の大きな小屋の中には、海水耐性野菜が生き生きと育っており、大豊市はこれにより海水耐性野菜の全国最大の生産地となった。
このプロジェクトは、主として灌漑に海水を利用し、資源の選別、生物の人工馴化技術と農業技術の近代化を結合させることにより、塩分耐性、海水耐性の野菜の新品種を栽培するもの。この野菜には、一般の野菜に含まれる各種の栄養だけでなく、各種ビタミン、アミノ酸などの成分が一般野菜よりも高く、うちカロチン含有量は40倍、微量元素の亜鉛、セレンなどは3~7倍となっている。現在、同地ですでに栽培された海水耐性野菜は12品種になり、そのうちアスパラガス、海央菜(Suaeda salsa (L.) Pall、マツナの近縁種)の二つは国家により有機食品とAA級の緑色食品と認定されている。
「人民網日本語版」 2008年4月9日 |