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強い経済の牽引力:「浦東は赤い布を持つ闘牛士」 |
発信時間: 2008-04-30 | チャイナネット |
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珠江デルタが中国経済の急成長を牽引した80年代、中国経済の「心臓」である長江デルタは、顕著な変化があまり見られなかった。90年代、浦東の開発とともに、長江デルタ地域の経済発展もスピードアップし、一躍、珠江デルタに次ぐ経済の発展地域になった。浦東は長江デルタが飛躍する上で重要な役割を果たしたことになる。 食品や日用品、化粧品の製造・販売をするユニリーバは、2004年に生産コストを考え、生産地を合肥に移した。それに続いて上海フォルクスワーゲンも、サンタナの生産地を江蘇省に、セイルの生産地を煙台に移し、半導体メーカーのインテルが、新しい工場を成都に開設した。また、多くの中小企業も浦東の地価の高騰を受けて、浦東から周辺地域へと移動した。 これについて浦東新区の政府関係者は、「浦東は赤い布を持った闘牛士のような存在です。つまり浦東のすぐれた投資環境が赤い布で、企業という牛を引き付けている」と話す。しかし浦東の土地は限られており、企業をすべて引き受けることが出来ない。 「浦東という闘牛士は、企業という牛が駆けて来るのを見て、赤い布を引く。そのため牛は他の場所へ突き進んでいく。つまり企業は浦東の割高なコストを考慮し、上海に近い長江デルタ地域に移転したのです。市場により物件の値段を決定し、企業を誘致するために地価を低くしないという浦東の政策は、周辺地域に多くのチャンスを提供しました。生産基地を他の地域に移したインテルなどの大手企業のほとんどが本社は浦東に置き、長江デルタ地域で成長してきた民営企業も、一定の規模になると本社を浦東に設けています。浦東は、融資、対外貿易、技術移転のプラットフォームとなり、人材、物資、資金、技術、情報を集める中枢になっています」と浦東新区の政府関係者が語るように、浦東は周辺地域と相互補完の緊密な関係を築き上げ、地域やひいては全国の経済成長を力強く牽引している。
「チャイナネット」2008年4月30日
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