▽「90年生まれ」の特徴をめぐり議論白熱
多くの人は、「90年代生まれ」に対し、「自己中心的」「反抗的」「別種」といったレッテルを貼る。「90年代大学生」にはどんな特徴が見られるのだろうか?彼らの考え方や感じ方における共通項をどのように定義できるだろうか?
華中師範大学漢口分校1年生の朱沛君は、「僕たちは誤解されていると思います。独自の考えを通すと、それは『反抗的』だと受け取られます。尊重について僕らが理解していないといった高圧的な説教はご免です。お気に入りのファッションをしていると、『別種』と言われます」とやや悔しそうな表情で語る。
蘭州大学で地質学を専攻する新入生・王沖君は、「僕は故郷の湖北省荊州市から23時間列車に揺られ、一人で蘭州に来ました。入学登録手続も自分で済ませました。学友の多くも私と同じです。もう大学生なのだから、両親に面倒をかけまいとするのは当然です」と自信ありげに述べた。
華中科学技術大学教育科学研究院の張応強・院長は、「『90年代生まれ大学生』に対する社会の評価には、ある種の誤解が存在していることは確かだ。個別現象にもとづき全体を評価してしまいがちだが、全面的で掘り下げた調査研究が行われた訳ではない。これまでの学生と比べ、『90年代生まれ大学生』のライフスタイルはいっそう多様化しており、自己に対する意識もより強い。また、より大きな自信を持っており、新しい物事に対するチャレンジ精神も豊かだ」と分析する。
華中科学技術大学大学生発展研究センターの章勁元・主任は、「『90年代生まれ大学生』に対して行った心理カウンセリングの結果を見ると、彼らはあまりにも自分を中心に据え、人生のあらゆる意味を唯一つの支点に置く傾向がある。ひとつの小さな事で挫折を経験しただけで、人生全体が無価値だと感じてしまう。挫折に立ち向かう教育が不十分なことがその原因だ」とコメントしている。
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