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竹とエコ文化 |
発信時間: 2008-11-19 | チャイナネット |
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竹産業を農民の増収図るエコ産業に エコ文化構築の重要な中身の1つとして、江会長は長年来、竹・籐資源の開発、利用について研究し続けてきており、初めてその本部を中国に置いた国際組織である国際竹籐組織(International Network for Bamboo and Rattan)の理事会連合主席も務める。 江会長によると、竹林は、生長が速い、周期が短い、収穫が多い、用途が広い、効果・利益が高いなどの特徴があり、竹製品は多くの分野で幅広く利用されている。中国は世界でも竹の分布が最も広くにわたり、資源が最も多く、竹を最も早くから利用している国の1つであり、竹林資源の発展には独自の強みを持っており、名実ともに「竹の王国」である。現在、全国には34属530種類余りの竹資源があり、竹林面積は484万2600ヘクタールにのぼり、世界の竹林面積の5分の1を占めている。 ここ10年間で中国の竹産業は、資源の育成、加工・利用、輸出貿易の各部分で比較的整備された産業体系が形成されており、地域経済の発展をけん引し、農民の収入増加を図り、生態環境の保護を促すための新興産業となり、対外貿易の新たな目玉となって、地域経済と農民増収の力強い成長ポイントとなってきた。 中国はすでに世界最大の竹材・竹の子加工販売基地となっている。中国では約3500万人余の農民が竹林の育成や竹製品の加工などに直接従事している。竹産業は建築、建材、家屋・家具など10余りの分野に関連しており、竹製品は100を超すシリーズ、数千種類にわたる商品を形成し、30以上の国と地域に輸出されている。06年には中国の竹産業の年間生産量は660億元を超え、輸出額は11億ドルとなった。中でも竹産業の発達した浙江省では、竹業界の生産総額が1999年の55億元から06年には210億元と、8年間で4倍となった。 現在、中国はすでに30の「竹の里」を選出している。江会長によると、「中国竹の里」の選定では、組織的な管理、竹林資源の育成、竹の加工・利用、竹産業の収益、科学技術水準などの面でいずれも具体的な指標を具えていることが求められる。たとえば、竹林資源の育成という点では、全県の竹林面積が2万3300ヘクタール以上に達し、竹林育成の運営水準が高く、集約型の経営による多収穫の竹林が50%以上に達していることが求められる。また、加工・利用という点では、竹材の加工率が50%以上もしくは竹の子の加工が3万トン以上に達し、年間生産量が100万元以上の竹加工企業が全県の竹加工企業総数の50%以上を占め、竹のシリーズ製品が2つ以上、竹製品が10品種以上あることが求められる。このほか、竹産業の収益、科学技術水準などの点でも具体的な指標がある。 江会長は「“中国竹の里”の選定は、中国の竹産業の発展や竹文化を豊かにするための促進作用があるだけでなく、新農村の建設や調和社会の構築にも積極的な役割を果たす。現在、2年に1度開いている竹文化祭りも、竹文化を広め、竹に関わる経済を発展させ、新農村を建設するうえで積極的な役割を果たしており、すでに5回の開催を成功させた」と語る。
中国の生態環境改善に「国際竹籐組織」が大きく貢献 竹と籐は世界的にも重要な2つの生態資源であるとともに、経済資源、文化資源でもある。森林伐採を減らし、環境を守り、貧困を解消し、農村の持続可能な発展を促進するうえで、竹籐産業は特別な潜在力を具えており、重要な役割を果たす。 江会長は、「今や中国の林業主管部門、とりわけ南方地区は竹籐産業の潜在力と価値を極めて重視し、竹籐産業の発展を地域の持続可能な発展計画に組み入れ、貧困救済開発や生態系保護と有機的に結びつけて支援策や行動計画を立てており、竹籐産業のメカニズムと技術革新を強化している。“会社プラス農家”と政府のサポートを基礎に、竹籐産業の発展システムと発展メカニズムを絶えず整備し、先進的な技術の応用を研究し普及させて、より低消耗で高付加価値の竹籐製品を開発し、地域経済と生態保護、国際貿易に対する竹籐産業の貢献度をさらに高めていく」と表明。 1997年11月6日、国際竹籐組織(INBAR)が北京で正式に成立した。同組織は成立して10年間で、中国と世界の貧困解消、生態系改善、竹籐の国際貿易促進、竹文化の伝承などにすぐれた成果をあげ、国際社会から広く認められ、讃えられてきた。今ではアジア、アフリカ、中南米の竹籐生産国の間および欧米の竹籐製品消費国の間における友好交流の舞台となり、世界の竹籐産業の平等な対話の窓口となり、世界各国が手を携えて世界の調和を促し、絆を強める場となっている。 07年11月2日、同組織は北京の人民大会堂で成立10周年の祝賀大会を行うとともに、竹・籐の持続可能な発展をテーマとしたフォーラムの開幕式を執り行った。中国共産党中央政治局常務委員で全国政協主席、中国緑化基金会の名誉主席でもある賈慶林氏が開幕式に出席し、講演を行った。そして、国家林業局の各司局や各直属組織の責任者、竹を生産する省、科学研究所、重点企業の代表など600人近くと40カ国余りの120人の来賓が参加した。 江会長によると、同組織は成立後10年を経て、その構成メンバーも創設時の9カ国から34カ国に増え、国際的な協力パートナーも130余りとなった。06年には、同組織は『国際竹籐組織2015年発展戦略』を制定。この『戦略』で定めた目標は▽効率のよい協力パートナー関係のネットワークを築き、拡大させる▽貧困解消、発展促進のためのよりよい方法とモデルを探り、打ち立てる▽環境と生物多様性の保護を強化する▽平等な世界および地域の双方向貿易システムを改善し刷新する、というものだ。2015年までに、構成国は現在の34カ国から少なくとも50カ国になり、協力パートナーの数も増えることが見込まれている。また、発展途上国で5つのモデル・訓練センターを設立し、技術コンサルタントと新製品の展示を行っていく予定だ。 国際竹籐組織のホスト国として、中国政府は同組織を舞台に各構成国や国際組織との二国間もしくは多国間交流、協力を強め、各国や国際社会とともに世界的な竹籐事業の発展を共に推し進めていくことになる、と江会長は表明した。 (江沢慧女史は、中国生態文化協会会長、全国政協人口資源環境委員会副主任、国際竹籐組織理事会連合主席の各肩書きを持つ)
「北京週報日本語版」 2008年11月19日
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