2月4日は「世界対がんデー」だった。専門家によると、健康な生活習慣を子どもの小さな頃から養い、肥満症などを適切に防止すれば、大人になってからのがん発症率を効果的に低下させることができる。
春節(旧正月)が過ぎたばかりのこの時期、「子どもがまた太った」と多くの保護者たちが頭を悩ませていることだろう。だが子どもについた余分な肉が「時限爆弾」のように将来の健康をおびやかしていることを意識している保護者は少ないのではないか。
天津市腫瘤医院小児腫瘤科主任によると、児童肥満症は子どもの成長に影響を及ぼすだけではなく、大人になってからの高血圧・糖尿病・がんなどの疾病のハイリスク要因となる。がんの症例の33%は肥満グループで発生している。食道がん・膵臓(すいぞう)がん・結直腸がん・子宮がん・腎臓がん・乳がんの6種類のがんは肥満の影響を最も大きく受ける。小腸がん・胆嚢(たんのう)がん・喉頭がん・膀胱がん・子宮頸(けい)がん・卵巣がん・脳腫・リンパ腫なども肥満と一定の関係がある。
関連統計によると、大部分の肥満は、カロリーや栄養の取りすぎや生活習慣の不良、運動不足と密接な関係がある。同主任は、「子ども達の適切な飲食や十分な運動、エネルギーバランス、肥満防止を呼びかけていかなければならない。4割以上のがんは児童期の健康な生活習慣によって防ぐことができる」と語る。「子どもの体重コントロールには、保護者やその他の家族の共同参加がとても大切だ。子どもと一緒に良好な飲食習慣を作らなければならない。暴飲暴食をやめ、繊維の多い食事を食べること。砂糖・チョコレート・ファストフード・フライドフード・動物性脂肪・食用クリームなどカロリーが高く体積の小さい食品を控えること。タンパク質・ビタミン・ミネラルの十分な供給を確保することにも注意しなければならない」。(編集MA)
「人民網日本語版」2009年2月5日