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さまざまな伝統行事で迎える「立春」の日
発信時間: 2009-02-04 | チャイナネット

 

今日は一年中の最初の節気「立春」に当たる。中国では、「立春」は春の始まりと見なされており、さまざまな伝統行事を催すことによって春の到来を迎えることになっている。

春を迎える行事の起源は、3000年前にも遡ることができる。当時の皇帝は貴族や大臣たちをひき連れて、郊外に赴き、五穀豊穣を祈る行事を行なった。行事が終わって帰ってきたら、必ず大臣たちにご褒美を下賜したり、庶民のためになる施策を発布したりした。こうした皇室の伝統は、だんだんと庶民の間にも広がり、民間でも春を迎える行事が催されるようになった。

今では、春を迎える行事は昔のような盛大なものではなくなったが、「立春」という節気における人々の新年への願いが込められているため、「打春」、「咬春」、風車を飾る、ピクニックに出掛けるなどの伝統的な習俗は今でも受け継がれている。

 

「打春」習俗は、皇室から伝えられたものといわれている。皇室では、立春の日に、皇居の正門の前に佇んでいる泥で作られた「牛」の彫塑を打ち砕くという「打春牛」の習俗があったという。現在、一部の農村では「打春牛」の行事が今でも見られる。村の長者がムチをもって泥で作られた「春牛」を3回打ち、新年の農作業の始まりを宣言する。母親たちは子どもを抱いて「春牛」をめぐって3周し、子どもが病気にかからないよう祈る。そして村びとたちは一緒に「春牛」を打ち砕き、その土をぞれぞれの畑にまく。また、地域によっては、「春牛」の中に五穀をいれ、「春牛」が打ち砕かれると、みんなは五穀を分けて、わが家の土蔵に納めるというやり方もあるが、いずれも来る年の五穀豊穣を祈る気持ちが込められている。

 

 

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