中国広東核電(原子力発電)集団有限公司(以下、中広核集団)は7月31日、湖北省政府との取り決めに調印し、中国内陸部初の原子力発電所である「咸寧原子力発電所」の建設を共同で進めていくことで合意した。現在同プロジェクトは順調に進んでおり、2010年下半期には主体工事がスタートする予定。新華網が1日に伝えた。
中国共産党湖北省委員会常務委員、常務副省長の李憲生氏は調印式で、「湖北省政府は08年3月4日、中広核集団と『湖北省原子力発電所プロジェクト』の協力合意に調印した。その後、中広核集団は湖北省エネルギー集団との合資会社『湖北原子力発電有限公司』を設立。この1年間、中広核集団と湖北省は積極的に『咸寧原子力発電所』の前期作業を推し進めており、環境評価報告書はすでに環境保護部、国家核安全局による正式な認可を得ている。同プロジェクトは2010年下半期に主体工事を始める条件が整う見込みだ」と述べた。
中広核集団は原子力発電を主要業務とし、100万キロワット級の加圧水型原子力発電(PWR)所の自主設計、自主建築、自主運営が可能な中国唯一の大型クリーンエネルギー企業だ。同集団がかつて建設した中国大陸初の大型商用原子力発電所、「大亜湾原子力発電所」は、大陸部で容量が最大の原子力発電基地であるとともに、中国の原子力発電における技術革新、経験継承、人材育成の重要なプラットフォームとなっている。現在、中広核集団の産業チームにはすでに湖北省の企業、科学研究機構、大学など48機関が参加しており、原子力発電の産業チェーンにおいて要となる設備の製造、工事、原子力発電の前期段階設計、運営・メンテナンス、原子力発電人材育成など多くの重要ポイントをカバーしている。
「人民網日本語版」 2009年8月3日 |