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「可燃氷」の上部境界を初定義
発信時間: 2009-08-12 | チャイナネット

 中国科学院海洋研究所の欒錫武・研究員はこのほど、大洋ボーリング資料とオホーツク海の実地調査資料を基に、地球深部における生命現象・地殻中のメタン起源・メタンの地球化学プロセスなどを系統立てて論述し、「可燃氷」と呼ばれる天然ガスハイドレート(NGH)の上部境界を硫酸塩還元・嫌気的メタン酸化面と定義した。天然ガスハイドレートの上部境界をはっきりと定義したのは今回が初めて。科学日報が12日に伝えた。

 欒錫武研究員によると、この境界は一般的に海底数十メートルから百メートル以下のところに存在しており、これまでの重力を利用したサンプル採取法では天然ガスハイドレートのサンプルを採取できないという。

 天然ガスハイドレートはメタンなどの気体と水が結合した氷状の固体。英国の科学者が実験室での合成に成功したのが最初で、その後1960年代、旧ソ連の科学者が初めて陸上で発見、1970年代には米国の科学者が初めて海中で発見した。ハイドレートの調査が進むにつれ、この物質の資源量が膨大であることがわかり、将来石油・天然ガスの代替品になる可能性があるとの見方が科学者の間で強まっている。(編集SN)

 「人民網日本語版」 2009年8月12日

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