「高性能コンピューティング法」(HPCA)をめぐり、高性能コンピューターとその応用研究について話し合う国際会議の第2回会議が10日、上海市の上海大学で開催された。会議では、中国における高性能コンピューターの開発・産業化が飛躍的な発展を遂げており、中国は同分野で世界のトップレベル入りを果たしたことが明らかになった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中国では、中国科学院(科学アカデミー)、清華大学、国防科技大学、中国科学技術大学、上海大学を代表とする国内の大学が、一連の国産高性能コンピューターの開発を成功させている。特に曙光公司が中心となって開発に成功したスーパーコンピューター「曙光4000A」「曙光5000A」などの一連のコンピューターは、中国気象局、上海超級計算センターなどの機関での応用化に成功。これにより中国は米国と日本に続いて、100兆ビットの高性能コンピューターシステムの開発に成功した3番目の国となった。
上海大学高性能計算センターの張武主任(計算機学院執行院長、教授)によると、現在、中国は高性能コンピューターの応用分野で、急速な発展の時期にあり、並行ソフトウエアの設計・開発、並行プラグラムの移植、高性能コンピューター関連ソフトの応用、応用ネットワークの開発、ネットワーク技術に基づくリソースの共有、ユビキタスコンピューティングの応用などの分野で、国内の多くの科学研究機関や高等教育機関が積極的に研究を進めている。
今会議は上海大学とカナダのカルガリー大学が主催し、北京大学、上海交通大学、西安交通大学、上海超級計算機センターが共催し、上海大学の高性能計算センターと計算機学院が事務局を担当した。国内はもとより、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、スペインなどから、HPCA分野の専門家や大学教員など約150人が参加した。
「人民網日本語版」2009年8月11日 |