中国航空工業集団公司は12日、米グッドリッチ社と2つの合弁会社を設立した。共に世界500強入りしている中米の大手航空メーカーが協力し、世界の民用機市場に参入することとなった。新華網が12日に伝えた。
中国航空工業の傘下である西飛国際の孟祥凱・董事長はこのほど、米グッドリッチ社のエンジン室部門総裁グレッグ・ピーターズ氏、着陸装置部門総裁マイク・ブランド氏とそれぞれ合資協力契約を結んだ。西飛国際とグッドリッチ社は各50%の持ち株率で、それぞれ民用機のエンジン室と着陸装置を専門に製造する2つの合弁会社を設立する。うち、エンジン室の合弁会社は、商用飛行機のエンジン室を専門に製造する国内初の企業となる。
契約によると、2つの合弁会社は西安閻良国家航空ハイテク産業基地に建設される。これらの合弁会社は、大型商用飛行機のエンジン室および着陸装置分野において世界をリードするグッドリッチ社のメリットと、高品質の航空製品を製造できる西飛国際のメリットを併せ持ち、国内商用飛行機のエンジン室および着陸装置の生産レベルを向上し、研究開発・製造・テスト・証書取得・アフターサービスなどを含む産業チェーンを形作り、国内外の商用飛行機のエンジン室および着陸装置の部品・組み立て生産に積極的に関わっていく。
中国航空工業集団公司は、中国の軍需産業・航空メーカーのうち初めて世界500強入りした企業だ。傘下の西飛国際は中国の航空メーカーで初の上場企業となり、米「Aviation Week」紙が発表した08年世界航空・宇宙・防衛分野業績優秀企業ランキングで唯一名前の挙がった中国企業だ。米グッドリッチ社は航空機システム・部品の世界最大のプロバイダーで、エアバス、ボーイング、ボンバルディアなどに着陸装置、エンジン室、フライトコントロールシステムなどを提供している。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年8月13日