11日に上海で行われた「09年産学研協力サミット」で、中国の大学の研究費の50%が産学研協力によって賄われていることがわかった。新華社のウェブサイト「新華網」が12日伝えた。
教育部科技発展センターの李建聡副主任によると、昨年の大学の研究費は前年比20%増の総額654億5000万元に達し、そのうちの半数は企業や事業単位、地方から委託された産学研協力プロジェクトだった。
研究成果の有効な産業化は、大学の研究能力を大きく高め、大学の研究チームの育成につながっている。データによると、全国の理工・農業・医療分野の大学で研究に従事する人は昨年末までに39万人余りにのぼり、うち研究・開発(R&D)に34万人が従事している。産学研の発展とともに、より多くの大学で新しい成果が生み出されるようになった。昨年の自然科学賞のうち、国内の大学が主体となって完成した研究が全体の47%を占めたほか、技術発明賞では81%、科技進歩賞では38%を占め、技術発明賞の1等賞は大学が総なめした。
産学研のいっそうの発展に伴い、国内の大学の研究施設も日増しに整備されていきている。大学を拠り所に建設された国家重点実験室は全体の63%、国家工程研究センターは39%を占めるほか、国家工程技術研究センターは27%、国家工程実験室は3分の1、国家技術移転センターは7割を占め、国家大学科技パークは69カ所にのぼる。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年8月13日