香港で8日に行われたサザビーの秋の中国陶磁器・工芸品オークションで、清の乾隆帝が使用した玉座「水波雲竜」が8578万香港ドルで落札され、中国の家具として史上最高値を記録した。落札者は上海出身者だという。オークション前にはこの玉座の価値は2000~3000万香港ドルと予測されていた。
「水波雲竜」は貴重な紫檀製で精緻な彫刻が施されており、肌理が細かく深い光沢を持つ。「水波雲竜」の図案は荘厳で生き生きとし、高い技巧で風格を持つ。極めて難易度の大きい浮彫彫刻の技法は清の宮中の造弁処の職人によるものだ。この玉座は長さ140.5センチで、これまでにオークションに登場した中では最大の紫檀の玉座だ。
サザビーの中国芸術部の専門家によると、乾隆帝の「水波雲竜」玉座は1935年に日本・大阪の山中商会で展覧に供されたことがあるが、その後は個人の収蔵家が所有しており、公開でオークションに出品されたのはこれが初めてだという。(編集YH)
「人民網日本語版」2009年10月10日
|