中国初となる悪性腫瘍を治療するための病院用小型中性子照射器モデル装置がこのほど完成した。これにより、中国は同分野における空白を埋め、中性子捕捉療法分野で世界レベルのプラットフォームを打ち立てた。科技部の
ウェブサイトが7日に伝えた。
専門家によると、同装置の原理は、まずホウ素化合物を体内に注射し、血液循環を通じて脳内のがん細胞に取り込ませてから中性子を照射すると、核反応を起こし、一定範囲内のがん細胞を死滅させることができるというもの。テスト結果によると、モデル装置の能力は設計値に達したという。
病院用中性子照射器は、中国の原子炉プロジェクト専門家、神経外科専門家、輻射保護専門家が中国核工業集団公司のサポートと民間企業の資金援助のもと、研究開発を続けてきた成果だ。同プロジェクトのデザインは全て、中国が知的所有権を有し、国家発明特許を取得している。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年1月7日