北京で13日行われた中国宇航協会飛行機観測専門委員会設立30周年および第25回観測学術年次総会によると、中国の宇宙観測技術はこの50年で、何もないところから今の状態に、簡単なものから複雑なものに、独自の特色、多様な機能をもつ、天地一体となった宇宙観測システムを構築し、あらゆる宇宙船の打ち上げに成功し、8つの大きな成果を残した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
(1)独自の大型光学・無線測量装置の開発に成功し、観測システムの自主発展をゼロから切り開いた。
(2)遠距離ミサイルの全工程飛行テスト、潜水艦発射型弾道ミサイルの海上飛行テスト、静止衛星の打ち上げ実験といった3つの任務を重点に、中国のミサイル・宇宙観測ネットワークの体系化、設計・建設といった新たな飛躍を果たし、受動的な局面が打開され、中国の宇宙観測技術が中国の観測総合施設となった。
(3)「遠望号」遠洋宇宙測量船隊の建設をシンボルに、中国の宇宙観測が陸地から遠洋に拡大された。
(4) 様々な鍵となる技術が克服され、独自の有人宇宙観測通信ネットワークを構築し、有人宇宙飛行を実現した。
(5)「北斗」衛星ナビゲーションシステムとデータ中継衛星システムの構築と応用により、宇宙観測技術は地上から宇宙へ重要なステップアップを実現した。
(6)月探査計画を中心とする月探査衛星「嫦娥1号」の観測任務成功は、中国の深宇宙観測力の重要なブレークスルーとなった。
(7)国際海事衛星機構・北京衛星観測基地の完成で、中国の宇宙観測技術は初めて国際市場に進出し、宇宙観測における対外協力が推進された。
(8)ナイジェリアへの衛星地上観測基地の輸出で、衛星地上基地の国外輸出という歴史的突破口が開かれ、中国の宇宙観測技術が国際市場に打って出る基盤を築いた。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年9月14日