円明園罹災後150年目にあたる18日、各種記念イベントが現地で開催される。同日午後、仏歴史学者で「1860年:円明園大災難」を著したBernard Brizay氏と「追跡:失落した円明園」の著者・台湾歴史学者の汪栄祖氏がゲストとして招かれ、話をする。Brizay氏は、円明園のオリジナル資料に関する詳細の記録を所持しており、海外に流出した宝物の探索に有力な手掛かりとなると見られる。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
円明園罹災150周年記念活動は、様々な文化交流プログラムで構成されている。18日夜、円明園のシンボル・大水法遺跡前では壮大な「テーマの夕べ」が開催され、円明園300年の波乱に満ちた変遷の様子が表現される。
円明園罹災150年記念活動は9月27日にスタート、学術会議、シリーズ展覧、国内外文化交流、テーマの夕べの四大活動と15の分科プロジェクトが10月31日まで続けられる。円明園では、半年をかけて修復された出土品150点が展示されている。一部出土品は来年、全国巡回展に出品される予定。
円明園罹災150年記念として、フランスの文豪ビクトル・ユーゴー(Victor-Marie Hugo)の半身像除幕式がこのほど、現地で行われた。英仏連合軍は1860年10月18日、円明園を焼き払った。ビクトル・ユーゴーはその1年後、第2次アヘン戦争時に英仏連合軍に参加した友人のバトラー上尉に書簡を送った。円明園に対して英仏連合軍が犯した罪を厳しく非難するこの書簡を読むと、誰もが正義感と広い心に満ちた文壇の巨匠に対する尊敬の念を覚えずにはいられない。
「人民網日本語版」2010年10月18日