中国航天科工集団公司が15日に伝えたところによると、同公司は珠海航展において、▽防空システム▽対地攻撃システム▽沿岸防衛システム▽無人戦闘システム▽セキュリティシステム--の5大システムを出展する。「科技日報」が16日に伝えた。
今回展示される5大システムのうち4つは、前回・前々回の珠海航展で展示された「中国ミサイル防衛システム」の概念を一新し、さらに詳しく説明するものとなっている。防空システムには、統一的な探知・警報システム、一体化された戦闘・指揮システム、多層的な防空・迎撃兵器が含まれる。対地攻撃システムは、情報偵察システム、情報伝達システム、作戦決定・指揮システム、戦闘システム、総合保障システムから構成される。沿岸防衛システムは、指揮、制御、通信、情報、偵察、攻撃、戦闘評価が一体となったシステムで、水面・水中目標の攻撃を重点とした、沿岸防衛システムだ。空中無人戦闘プラットフォームを基礎とし、「偵察-攻撃-ダメージ評価」が一体となった無人戦闘システムは、独立した戦闘が可能なほか、他の精密誘導兵器のためにリアルタイムの情報によるサポートを行うこともできる。
このほか、セキュリティシステムは複雑かつ総合的な大規模システムで、異なる枠組み・応用システムをネットワークでつなぎ、予防と制御の一体化、セキュリティのIOT(モノのインターネット)化、探知・警報の知能化、指揮・手配のネットワーク化、緊急対応の連携化を実現する。同システムにより構成される「航天セキュリティシステム」は、北京オリンピック、上海万博でのセキュリティ対策に使用されたほか、現在行われている広州アジア競技大会でも使用されている。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年11月16日