北京でこのほどIETF(インターネット技術タスクフォース)の第79回構成員大会が行われた。IETFの会議が中国で行われたのは今回が初めてとなる。会議には、世界65の国と地域からインターネット技術の著名な専門家や創始者、学者、技術者ら1200人あまりが参加した。
中国インターネット協会の胡啓恒理事長(中国工程院院士)は、「IETFの会議が北京で行われた。これは中国のインターネット業界にとって、貴重なチャンスとなった。インターネット技術の創始者、発明者、重要協定の起草者らと近距離で交流することができた」と語る。同氏は今回の大会が、中国のインターネット業界におけるさらなる学習と革新を刺激し、世界のインターネット発展の歩みに追いつくべく、大きな促進作用を発揮するだろうとの見方を示す。人民日報が22日に伝えた。
今回の会議の主催者であった清華大学の関係者によると、近年中国は国際的なインターネット技術の開発と標準化業務に積極的に参与している。特にインターネット標準制定においては大きな成果をあげているという。
データによると、2010年現在、中国の研究者と機関が主導となって制定したインターネット標準(RFC)は計17項目にのぼり、うち、2010年に制定されたものは9項目にのぼる。また、RFCの第一作者が中国人である標準はこれまでに25項目にのぼる。清華大学、華為、中国移動、CNNICなどの科学研究機構と企業は国際的なインターネット標準の制定に幅広く参加している。中でも清華大学はすでにIETFに対してRFCの草案を25回提出しており、うち5回はIETFからの認可を獲得している。
中国のインターネット発展と技術の進歩に伴い、近年IETF会議に参加する中国のインターネット専門家と技術関係者の人数はますます増加し、米国に次ぐ第2の参加国となっている。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年11月23日