第8回国民科学素養調査の結果が25日、北京で発表された。これによると、科学的素養を備えている中国人は07年の2.25%から3.27%に増えたことがわかった。これは日本やカナダ、欧州連合(EU)など先進国の20年前の水準に相当する。26日付「科技日報」が伝えた。
調査では、必要な科学知識を理解しているか、基本的な科学的方法を掌握しているか、科学的精神を尊重しているか、といった3点から中国人の科学的素養を測った。この3点をパスすれば科学的素養を備えていると判断される。今年行われた調査の結果、科学的素養を備えた中国人は3.27%であることがわかった。うち必要な科学知識を理解している人は14.67%、基本的な科学的方法を掌握している人は9.75%、科学的精神を尊んでいる人は64.94%だった。
インターネットなどを通じて科学情報を入手している割合は05年の6.4%から今年は26.6%と20.2ポイントも増え、著しい上昇をみせた。
中国ではこうした国民の科学的素養に関する調査を1992年から開始、すでに8回実施された。また5年に1度、特定の対象者、地域、問題に対し全国的な調査が展開されている。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年11月26日