創立わずか30年の澳門(マカオ)大学は今年11月、澳門特別行政区政府と澳門科学技術発展基金の支援のもと、科学技術の発展において重要な時を迎えた。国家科技部の審査を通過し、シミュレーション・ミックスドシグナル超大規模集積回路国家重点実験室(AMS-VLSI SK Lab)および漢方品質研究国家重点実験室(QRCM SK Lab)という2つの国家重点実験室の設置が承認されたのだ。27日付「科技日報」が伝えた。
1984年にスタートした国家重点実験室建設計画は、科学技術革新体制の重要な一環で、様々な分野を包括しており、専門学科に対する要求が高いことで知られる。このため一旦国家重点実験室に認定されれば、国から多額の科学研究経費がわりあてられ、科学研究力が大幅に向上する。
100年以上の歴史を誇る伝統校と比較すると、マカオ大学は苦難や革新をものともしない自信に満ちた青年を連想させる。その資源は十分とはいえないが、世界一流の大学に邁進しようという決意を阻むものはない。そしてようやく十数年にわたる申請・審査を経て、マイクロエレクトロニクスと漢方薬の研究分野で国家重点実験室に認定されることとなった。これはすべてチームの協力と大学側の支援の賜物といえる。
マカオ大学は国際的な総合大学で、その前身は1981年に創立された私立東亜大学。1988年に政府が買い取り、国立大学となった。1991年にマカオ大学と改名、マカオ唯一の総合的な国立大学。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年12月28日