中国第27次南極科学調査隊員であり、崑崙基地隊の同行医である趙順雲氏は、崑崙基地での調査期間中に重度の高山病にかかり、北京時間1月7日、国際救援を経て海抜4087メートルの崑崙基地から撤退した。現在はすでに極地調査船「雪龍」に移送され、病状は安定しているという。新華網が8日に伝えた。
趙医師は南極高原に入った後、すぐに高山病にかかったという。ベッドでは酸素を吸入し、薬を服用していたにも関わらず病状は好転せず、逆に悪化したため、5日夜、崑崙基地隊が中国第27次南極調査隊を通じて国家海洋局極地弁公室に状況を報告し、救援を求めた。
国家海洋局極地弁公室は情報を受け取った後、中国極地研究センターと協力して直ちに米国、オーストラリア、ドイツ、ロシアなどの極地調査管理部門に状況を伝え、国際救援を求めたところ、すぐに米国、オーストラリアからの回答を得た。時間・距離などの要素を考慮した末、国家海洋局極地弁公室は6日、オーストラリア南極局に救援を申し入れた。
北京時間6日22時45分、オーストラリア南極局は固定翼機を派遣、崑崙基地から約1300キロ離れたオーストラリア・デービス基地から飛び立ち、約6時間の飛行の末、7日4時25分に崑崙基地に到着、同日昼12時に趙医師を連れてデービス基地に到着した。その後、趙医師はデービス基地の病院で治療を受けた。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年1月10日