中国で初となる子宮頸がんの国産ワクチンの臨床試験がこのほど始まった。理想的な結果が得られ審査をクリアした後、市場で販売される。このワクチンは、厦門(アモイ)大学国家伝染病診断試薬・ワクチン工程技術研究センターと養生堂有限公司傘下の厦門万泰滄海生物技術有限公司、北京万泰生物薬業股フェン有限公司が共同開発したもので、将来的には厦門・滄海で生産される。11日付の「科学時報」が伝えた。
これは、米医薬品大手のメルクとグラクソ・スミスクラインが開発して臨床試験を終え、すでに市場に出回っているワクチンに次いで、世界で3番目に臨床試験が行われる子宮頸がんのワクチンとなる。現在、子宮頸がんのワクチンは世界160カ国以上で使用されており、うち28の先進国では青少年向けに無料接種を行っている。中国ではこの種のワクチンはいずれも臨床試験の段階で、まだ販売許可が下りていない。子宮頸がんのワクチンは米国で誕生した。現在、販売価格は1人分400ドルと高価だ。このため、中国が開発したワクチンが発売されれば、多くの発展途上国の女性にとってよい知らせとなる。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年1月11日