中国国家科学技術重大特別プロジェクトである「超大規模集積回路(ULSI)の製造設備及び生産技術」が第11次5カ年計画期(2006-2010年、十一五)に取得した重要成果が北京で3日に発表された。それによると、生産技術面では「65ナノメートル製品生産技術」の研究開発に成功したほか、大量生産も行われ、中国の集積回路製造レベルは初めて世界先進レベルに達したという。中国新聞網が3日に伝えた。
このほか、製造設備、生産技術、鍵となる材料などの面でも、産業発展を制約していたいくつかのコア技術を初歩的に把握した。製造設備面では、要となる12インチの製造設備及び重要部品でブレークスルーを果たし、長期的に国外企業に独占されてきた受動的局面を打開した。12インチの65ナノメートル・エッチングマシーンはすでに国内外で20台の注文を獲得している。
これまでに同プロジェクトの参加企業らが出願した特許は累計4248件、開発成果による売上高は100億元以上、同プロジェクトによる関連産業の成長規模は1千億元に達している。専門家は、これらの成果により、中国と先進国・地域との技術格差が大幅に縮まり、中国国内の集積回路設計企業及び関連電子機械企業の総合的な競争力が全面的に高まるだろうとの見方を示す。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年3月4日