「中日韓合作(1999~2012)白書」によると、中日韓3国の仏教界の友好交流の一環として、韓国と日本の仏教修行体験ツアーが今秋、中国で開催されるという。
白書によれば、仏教交流は3国の交流の重要な要素である。1993年、当時の中国仏教教会会長、趙朴初氏が、中日韓仏教の「ゴールデントライアングル」構想を提起した。3国の仏教関係の過去と未来を概括しようというもので、日韓両国の仏教界もこれに賛同、「中日韓仏教友好交流大会」を定期的に開催することが決定された。1995年から1997年にかけて、第1回~第3回「中日韓仏教友好交流大会」が中国、韓国、日本で開催され、閉会時には宣言を発表している。毎回3国がそれぞれ千名の代表団が出席しており、3国の仏教界史上最大規模で、最大の参加者数になっている。内容も成果も非常に豊富な交流活動となった。
大会の決議で、中日韓仏教友好交流連絡委員会を各国で成立させ、大会の決議を確認することにした。同時に、3国で権威性のある人選を行って代表を決め、3つの窓口となる組織を作り、毎年連絡委員会会議を行うことにした。組織はそれぞれ中国仏教教会、韓国仏教宗団協議会、日中韓国際仏教交流協議会である。現在、3国会議は制度化され、毎年1回、春の予備会議と秋の本会議を行っている。1998年10月、第1回中日韓仏教友好交流会議が北京で開催されて以降、会議はすでに14回を数える。2012年10月には、第15回中日韓仏教友好交流会議が日本で開催される予定だ。
白書によると、3国仏教界友好交流には定例会議の他に、研究者や留学生の相互派遣訪問、人材育成、学術交流会議の開催、仏教関連書籍の相互交換、情報交換と交流の強化、団体の相互訪問、仏教聖地の訪問、修行の相互体験や相互派遣などが盛り込まれている。現在までに、中韓、中日間の修行体験活動が各5回行われている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月13日