中国の紙幣・人民元の印刷は、中国人民銀行の指導の下、中国印鈔造幣(造幣印刷)総公司の下請け11社が分業で行っている。人民元紙幣の印刷を行っている場所を造幣工場と呼ぶ。
印刷に使用する紙幣用紙には透かしが入っている、紙幣印刷専用の紙だ。また、磨耗、折りたたみ、酸性、アルカリ性などに一定の耐性がある以外に、内部に安全コードなど偽札防止処理がされ、表面には偽札防止のすかしデザインが施されている。
印刷された人民元は、確認ラインを通り、人民元の品質テストを受ける……
検査を通過した大きな用紙は、既定の手順を通って裁断される。裁断されると人民元は私たちが見慣れた大きさに切り離され、再度検査を受ける。
そして、検査で問題が見つからなかった紙幣は封をされて銀行へ運ばれ、社会へ流通していく。私たちが銀行で手にする新札は、このような複雑な工程を経て来ているのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月30日