しかし、一部の若者ちたと話していると、日本語の勉強は英語より難しいという人もかなりいるが、私はどの国の言葉を完全にマスターすることは同じように難しいし、また、ちゃんとマスターしている人が大勢いるのだから、不可能ではないといつも励ましてあげている。
余談になるが、かつてミスターYENといわれていた榊原英姿氏と和田秀樹氏の「本物の実力のつけ方」という本に、バイリンガル、バイカルチャーの必要性について述べているのを見て、私はこれだと思ったことがある。つまり、日本語だけでなく英語力を身につけ、バイカルチャー的考え方を身につけていきさえすればこの分野で希少な存在になれると思っている、そうなれば、求職どころではなく、ヘッドハンターのターゲットになるかも知れない。
私も評議員の仕事をお手伝いする中で自分の来し方をふりかえり、元上司や先輩たちのひとかたならぬ配慮とユニークなシステムの開発に励んできた歩みをふり返り、若者たちがそれぞれ自分たちのターゲットに向かって前進することを願っている。中国と日本は数千年の交流の歴史があり、長い歴史の中で、逆流みたいなものもあったことは否めないが、両国国民の相互理解を深めるためには、コミュニケーションのツールとしての語学は不可欠である。この分野の人材はまだまだ足りない。次から次にとバトンタッチできる人材を育てていくことが欠かせない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月27日