10数日間の宇宙飛行と昼夜を問わぬ激務を終えた中国の有人宇宙船「神舟9号」の帰還カプセルが6月30日、北京にある開発元の中国空間技術研究院に到着した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
神舟9号は軌道モジュール、帰還カプセル、推進モジュールからなる。軌道モジュールと推進モジュールを相次いで分離し、帰還カプセルのみが地球に帰還した。帰還カプセルは直径2.5メートル、重さ3トン前後。科学的な耐熱材料・構造を採用し、大気圏突入時の高熱に耐え、乗組員を安全に地球まで運べるようになっている。
朱光辰設計副主任によると7月1日に帰還カプセルを開けて、乗組員3人と共に打ち上げた実験サンプル、医学サンプル、材料サンプル、農作物の種子などの搭載品を取り出す。このほかパラシュートや耐熱材の分析、二酸化炭素浄化装置の使用状況の検査などを行う。
「人民網日本語版」2012年7月1日