マクドナルドはこのほど、中国で灰色のハンバーガーの販売を試験的に始めたが、一部の中国のネットユーザーは「大理石の色」と称し、「スモッグ色」などと呼ぶ人もいる。西洋人が見れば、このハンバーガーを食べたいとは思わないが、中国人には違う想像力があり、中国でよく販売されている饅頭(マントウ)のようだとに思っている。この「饅頭ハンバーガー」には黒ゴマの粉末が入っているため、灰色をしているという。
饅頭は中国でよく食べられる健康にいい食品で、中国人の主食である。マクドナルドは中国人がよく食べる饅頭を工夫し、とてもいいアイデアを出した。中国人は、この米国の飲食業大手が中国の文化を考え始めたと思っている。
世界のほかの地域と異なり、米国のファストフード業の中国での開拓は順調ではなかった。最初はこの「チャンスの無限な国」で確かに成功したが、近ごろは中国人消費者から評価されるのはますます難しく、中国人は自分の「文化の本」を改めて見出すようになっている。
ヤム・ブランズ(もう一つのファストフードブランド・ケンタッキーフライドチキンの親会社)は、2014年に過去最高の売上高を上げたが、今年10%の成長目標を実現することはおそらくできないだろう。そのほか、2014年の利益が8%低下した一つの原因は、米国の管理者が中国市場に合わせる必要はないと考えたことである。
しかし、マクドナルドは自発的に中国に合わせ、緑茶アイスクリーム、ご飯もの、最新の灰色の「チーズバーガー」などのメニューを続々と発売している。そのほかに、中国の特徴を取り入れた商品を作っていくとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年10月26日