映画会社の英皇電影と万達電影は29日、東野圭吾のベストセラー『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の中国語版の映画とテレビの版権を獲得したことを正式に明らかにした。同作品の映画版がまもなく誕生する。
東野圭吾は日本の現代の著名な推理小説家であり、綿密で精巧な謎を考え出すのに長けており、写実的で本格派の独自のスタイルを確立している。その作品は中国語に翻訳された後、アマゾンの中国10大ベストセラーランキングに入るなど、すでに200万冊近く売れており、中国にも大量のファンを持っている。2012年の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は、日本で権威を誇る中央公論文芸賞を獲得した。2012年の米国推理作家協会によるエドガー賞長編賞には『容疑者Xの献身』がノミネートされている。
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で描かれたのは「ナミヤ雑貨店」という小さな店。この店のシャッターにある郵便口に夜のうちに悩みを書いた手紙を投げ込むと、次の日には店の裏の牛乳箱に回答が入っている。この不思議な雑貨店をめぐり、人生の様々な難題を抱えた人々が温かく奇妙なストーリーを繰り広げる。
東野圭吾はその作品が中国語映画に改編されることに多いな期待を示している。「この小説作品を映画化するのは容易なことではなく、挑戦に満ちた創作となるだろう。改編の成果を早く見てみたい」。東野圭吾の作品はすでに、『秘密』『白夜行』『容疑者Xの献身』『レイクサイド』などが日本や韓国でテレビドラマや映画、漫画になっているが、中国語映画となるのは『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が初めてだ。
映画は2016年に撮影が始められ、2017年に上映となる。英皇電影と万達電影は近いうちに映画製作の主要スタッフのリストを公表することとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年10月31日