3月3日の政協会議開幕前に中国科学院院士で衛星専門家の葉培建政協委員は記者に対し「今年は微小重力科学実験衛星、量子通信衛星、硬X線観測衛星を次々と打ち上げる予定だ」と語った。また「これらの科学衛星の打ち上げに全て成功した場合、昨年打ち上げた暗黒物質粒子探査衛星の『悟空』とあわせて、中国は独立して重要な科学結果をあげることができるようになるだろう。現在、微小重力科学実験衛星はすでに打ち上げ準備に入っており、その準備もとても順調で4月には打ち上げ予定だ」と語った。科技日報が伝えた。
また、葉培建政協委員は「これまで宇宙科学への投資が十分でなかったため、科学衛星分野はやや立ち遅れていたが、現在この方面への関心を強め、今後は科学衛星がますます増えるだろう」と語ったほか、「現在最も注目を集めている重力波観測に関しても、米国は地上で行っているが、中国は衛星を使って宇宙からその観測を行う」とした。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年3月4日