イタリアで見つかったラコレピスの化石
フリンダース大学古生物学のジョン・ロン教授はこのほど、「古生物学者にとって、保存状態が完璧な柔組織の化石を発見することは聖杯を得たのと同じである。内蔵は柔組織の1つであり、独特な特徴がある。この発見は進化モデルを深く知るのに役立つ」とする文章を発表した。
ラコレピスはブラジルのサンタナ累層で頻繁に発見されている魚類。先史の生物から心臓の化石が見つかるのは今回が初めてである。生物の死後に柔組織はすぐに腐ってしまうため、過去に研究者が発見したものは動物の骨や足跡だけだった。
ロン教授は、「このような発見が増加し、絶滅した生物の柔組織の構造に対する理解が深まるにつれ、脊椎動物の進化課程を知る日が来るだろう」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年4月22日