叙永県丹山の玉皇観で「站桩」を練習する90年代生まれの鐘嗣源道長
鐘嗣源さんは四川省瀘州市出身で、四川化工職業技術学院を卒業後、月収5000元の就職先を捨てて叙永県丹山にある玉皇観に出家し、瀘州市の全真教龍門派の道長になった。
鐘嗣源さんは瀘州市全真教龍門派の道長になってから、太極拳、書道、琴、フルートなどの伝統文化の知識を学び始めた。道観の師匠と関連の技術を持つ先生たちの熱心な指導のもとで、彼女は2014年に四川省中高年太極拳大会で優秀な成績を収めた。
1991年に四川省瀘州市で生まれた鐘嗣源さんは幼い頃から中国の伝統文化に興味があった。高校生の頃に『黄帝内経』や『傷寒論』などの中国医薬の古典、『儒釈道』などの国学の書籍を読み、それらに夢中になっていった。大学生の頃は生徒会役員と学校の書道協会の理事を務め、国学を広める学内活動に力を入れていた。
彼女の大学での専攻はマーケティングで、卒業前にある会社に実習に行き、出来もよく、月収5000元という条件で採用される話があった。家族と友人も応援したという。しかし、彼女は好条件の仕事を捨てた。出家し弘道に専念する道を選んだことを知った両親は諦めきれなかったが、何度か話し合い、最終的に彼女の思いと決意を理解した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月11日