国産リージョナルジェットが初就航

国産リージョナルジェットが初就航。

タグ: リージョナルジェット ARJ21

発信時間: 2016-06-29 13:18:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国初の国産リージョナルジェット「ARJ21」が昨日、成都と上海を往復する初飛行を完了した。この業界関係者の間で「阿嬌」と呼ばれ親しまれているリージョナル機は、2002年のプロジェクト立案から14年間を経て、ついに人々にその独特な魅力を示した。28日付ウォール・ストリート・ジャーナルは、「中国ビジネス機メーカーは、西側航空大手との差の縮小に全力を尽くしている」と論じた。中国航空専門誌『航空知識』の王亜男副編集長は28日、環球時報に対して「産業の川下でいつまでも待ち続ければ、リスクを冒し汗を流す必要はなく、我々も国有航空業の低迷前の穏やかな時間に安んじることができるかもしれない。ARJ21は最良の製品ではないかもしれないが、中国民間機産業が自由に向かう始まりとなった」と語った。

28日、上海はあいにくの雨で、多くの便が遅延となった。EU6679便のARJ21-700の成都離陸時間は、約10分遅れた。送迎バスが赤と白で塗装されたARJ21にゆっくりと近づくと、記者は期待に胸をふくらませながらも失望を禁じ得なかった。同機はよく見かけるボーイング737やエアバスA320と比べ一回り小さく、外観もエンジンが後尾に搭載されているという差しかなく、全体的に見て平凡な印象だった。機内に足を踏み入れると、乳白色のインテリアが目に入った。トイレ、読書ライト、テーブルなど旅客機の標準装備が揃っており、一般的な旅客機と大差ないようだ。ところが座ってみると、異なる印象を受けた。同機はエコノミー90席だが、席は一般的なエコノミーよりも広く、座ると膝が前の席にぶつかるということもなかった。

エンジンが唸り声をあげ滑走路を走ると、記者は急にわくわくしてきた。2台のCF-34-10Aは力強く、ARJ21の高い加速性能を実現。背中がシートに押し込まれる力強い感覚があった。あまり走らないうちに離陸し、すぐに9000メートルの巡航高空に入り、安定飛行を開始した。記者は中央の席に座っていた。一般的な旅客機のエンジンは翼の下にあるが、ARJ21は後尾にあるため、中央の席に座る乗客の騒音は少ない。

記者は今回の初飛行から、同機のデザインが「リージョナル機」の定義に非常に合致するという印象を受けた。中国リージョナル機の主要市場は、環境が複雑な西部地区だ。現地の空港は設備が整っておらず、旅客機は短距離離着陸の能力を持たなければならない。同機はエンジンを後尾に搭載することで、滑走路への適応能力を高めた。しかし後尾エンジン付近の席になると、騒音が大きく感じられる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月29日

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